About Project Radio Harukamy

プロジェクト概要

プロジェクトRadio Harukamyは、「FM深夜ラジオのような落ち着いた気持ちでゆったり聞けるインターネットコンテンツ」をコンセプトにしたラジオ番組プロジェクトです。

本プロジェクトは声優・水樹悠の個人プロジェクトであり、プロジェクトの運営主体はハルカサウンドの名義となっています。

本プロジェクトの意義と創出する価値

本プロジェクトの意義は失われて久しい、「安心して聴けるラジオコンテンツ」の存在を維持し、広めていくことにあります。

昨今のコンテンツスタイルは、TVにおける「TVバラエティ」と呼ばれるジャンルの普及と人気を背景として、こうした「芸人スタイル」の番組構成を持つYouTuberと呼ばれる人たちの活動により、動画配信サイト、主立ってはYouTube上での活動スタイルは賑やかでおもしろおかしくするようなものが主流となっております。

また、これらのコンテンツにニコニコ動画における生配信などで培われた文化が融合する形で、VTuberと呼ばれる方たちによる配信も大変な人気です。 しかし、この人気がある種の歪みをもたらしているのもまた事実であります。

現在、配信者の非常に多くはゲーム配信を行っております。 これはYouTubeが継続可能な配信コンテンツとしてゲーム配信を推しており、VTuberに関わらずゲーム配信はYouTube上において主流であるという理由もありますが、それ以上にVTuberは音声と画面上に表現が限られる都合上、展開可能なコンテンツに制約があり、その中で安定してコンテンツを供給可能なゲーム配信に頼らざるを得ないという側面もあります。

これらコンテンツは人気になるだけのコンテンツ力、「おもしろさ」が存在するが故に成立しているものではありますが、アニメーションやゲーム、あるいはアダルトを含むオタク文化に根ざしていることから、その人気はかなり局所的なものである、という問題があります。 つまり、ある程度のボリュームがある層から人気のコンテンツであることによって市場が支えられているわけですが、言い換えれば広がりの余地の少ない市場においてターゲット層が手広く消費行動をするという形であり、ユーザーの無理な消費行動が行われやすいという点を含め、コンテンツ飽和の傾向にあり、またこうしたことから異文化の者からは距離を置かれがちであるということです。 これは当該文化において、特に2ちゃんねるやニコニコ動画に由来するものについて、粗暴な言動が多く見られるという点がよりその問題を鮮明にしてもいます。

しかし、このような「粗暴なコンテンツばかりが受け、安心して観ることができない」ということは、それ以前からTVコンテンツにおいても指摘されていたものであり、またFMラジオのコンテンツに関しても近年は馬鹿騒ぎをするようなもの、物事に対して攻撃的な姿勢をとるものが継続される傾向にあり、悪乗りなどを含めた「笑えること」が重視される傾向にあります。

しかし、人間何を好むかによらず、安息や安寧を好む心は誰しも持つものかと思います。 もちろん、それは何らかのコンテンツによってのみもたらされるものではなく、家族や友人との時間によってそれを得ており、それらコンテンツはより刺激的な楽しさを欲するものである、という方も少なくないでしょう。 しかし、そうした刺激を欲さないとき、優しい気持ちで満たされるような、ささくれた心が癒えるような時間が欲しいとき、それを叶えてくれるコンテンツは今世にどれほどあるでしょうか。 本プロジェクトの意義はまさにそうした中にあり、そうした「癒やしと安らぎ、安心感」といったものを享受できるコンテンツの提供を目指します。

本プロジェクトの骨子となる理念は以下のものです。

「落ち着いた」「大人の」「安らげる」といったものがキーワードとなります。 比較的近いイメージとしては、2004年から2007年にかけて放送された、村上知奈美さんをパーソナリティとする「Adult Oriented Radio」(JFNC)があり、同番組へのリスペクトを持って制作したいと考えています。

行く行くは粗暴なコンテンツが人気となりやすい現代において、「やさしいコンテンツ」をテーマに一石を投じ、少しでも変えていければ、というのが最も大きな目標価値となります。

なお、Project Radio Harukamyの意義と価値がこれらの主流となるコンテンツスタイルに対するカウンターにあるということであり、これらのコンテンツスタイルを批判したり、見下す意図はございません。

理念を実現する番組制作指針

これらの理念を掲げて番組を制作する上で、私達はまず「決して人を傷つける可能性のない表現は存在しない」ということに向き合わなければなりません。 特に、ひどく傷つきささくれた心には、どのような触れ方でもひどく痛みを伴うものになることでしょう。

ならば私達にできることはなんでしょうか。次にしなければならないのは、私達の立ち位置を正しく、明確に理解するということです。

私達は主流のコンテンツではなく、莫大な利益を生もうとしているわけでもありません。 珍しい、もてはやされることのない場所で咲こうとしています。

しかし、それは即ち価値の小ささを意味するわけではありません。 人は誰しも安寧なくして生きてはいけないものですし、それをラジオという媒体に求めるかどうかは別としても、世の中に「やさしい番組」は必要な存在であると考えます。

私達がすべきことは、この立ち位置を守り、すべきことを貫くことです。

傷つけないことを第一に掲げた番組づくりは無難なものになるかもしれません。あるいは退屈なものになるかもしれません。 しかし、社会的な問題に向き合うことや、争いを避けられない題材に触れることは、全ての番組がしなければならないことではなく、少なくともProject Radio Harukamyはそれらを扱う使命を持ちません。

念頭に置くべきはすべての人に対するリスペクトです。 今日という日が良い日だった人、悪い日だった人。 人生を謳歌している人、死にたいほどに生きることが辛い人。 世間に称賛される人、悪人と爪弾きに遭う人。 健やかな人、病める人。 希望に溢れる人、絶望に沈む人。 大事を成した人、いつもと変わらない日々を過ごす人。 それがどんな人であっても、私達は等しく敬意を払わなければなりません。例えそれが、制作者のうちで許せないような存在であったり、嫌悪を感じるような人であっても、同様に扱う。

私達のスタンスは肯定であり、事の大小によらず人が悩めるときには一緒に悩み向き合うことにあります。 そして、それは形だけの安っぽいものでなく、敬意と共感を持って行われるものです。

私達は平等に優しくなくてはなりません。 番組において誰かを、あるいは何かを批判することはしてはならないことです。 それは、そのスタンスによって物事に接しなければならないという意味ではなく、批判によってしか表現できないことであれば番組中で触れるべきではないということです。 これは私達が自発的に書くスクリプトに限ったことではなく、お便りの取り扱いにおいても同様です。 批判によって成り立つお便り、あるいはそのリアクションとして肯定することが暗に他者を否定することになるお便りは採用しません。

番組中のパーソナリティが話すべき「適切な内容」が明確に決まっているわけではありませんが、「好きを語るのはよく、嫌いを語るのは悪い、相対ではなく絶対で語る」ということがひとつの指針になるでしょう。 好きなものを、落ち着いて、魅力を伝えるように語ることは本プロジェクトの番組制作の指針に沿います。

コメント欄の扱いについては、コメント欄に攻撃的な発言が載る、という問題は十分に懸念されるところであります。 YouTubeはコメント欄の非表示を選択できないという点も考えなければなりません。 しかし、コメント欄が閉鎖されたチャンネルは大手オフィシャルチャンネルにおいても活気がない、というのは事実であり、 ひとまずコメント欄は利用可能とし、加害意図があると思われる攻撃性のものについては削除する、という運用からはじめ、適切な運用を探っていこうと考えています。

また、スポンサーの要望するCMの内容がガイドラインを逸脱するものである場合、修正を打診し、折り合わない場合はスポンサードを断念いただくこととします。

本プロジェクトは収益を目的としたものではないため、YouTubeによる広告の付与は行わず、基本的には水樹悠としての持ち出しと、スポンサーの方からの後援によって賄われるものとなります。 これは、YouTubeの広告に攻撃性のあるものが少なくなく、番組になじまないためです。 仮に生放送を行うとしても(番組のスタイル上、生放送にもなじまないと思われますが)、スーパーチャットを中心とした文化は番組の空気を阻害する可能性があり、YouTubeによる収益化は考えられておりません。

本プロジェクトの活動計画

当ブログはProject Radio Harukamyの派生プロジェクトではありますが、後述するように本質的には別のコンテンツです。 本プロジェクトが提供するコンテンツは、あくまでラジオ番組となり、本プロジェクトにおいてそれ以外のコンテンツを提供する予定は現時点でありません。

本プロジェクトにおけるラジオ番組の提供プラットフォームはYouTubeを想定しています。

また、YouTubeは動画サイトである関係上、ビジュアルが非常に重要となります。 これについてはコミックイラストレーションを用いたメインビジュアルを用意し、これら配信サイトにおける中核文化に属する者からも親しみやすいようにするとともに、 特定層による閉鎖的文化となっているこうしたビジュアル、イラストレーションについて幅広い層が何らかの懸念を持つことなく触れることができる異文化の接点となることも目指します。

収録環境は、当初Scarlett 2i2並びにNX8を用いた男声ヴォーカル収録用のものを予定していますが、専用機器によるMSステレオ収録も検討しています。 耳型マイクを用いたバイノーラルマイク、一般にASMRと呼ばれる形式の採用予定はありません。

本プロジェクトの最初の番組配信は2021年中を目標とし、当初1ヶ月に30分番組を1本程度のペースを目標とします。 より将来的な目標としては1週間に1本の30分番組に到達したいと考えています。

本プロジェクトと「VTuber」の関係性

VTuberは、初期「バーチャルYouTuber」と呼ばれ、YouTube以外での活動を行う者が増えたことから一部「バーチャルライバー」と呼ぶことを推進されることもあったようですが、現在はおおよそ「VTuber」という呼称に落ち着いたように思われます。 その定義は大まかには、コミックイラストレーションを元としたアバターを用いて動画配信を行う者のことを指します。ただし、設定やSNS上においてしか存在しないもの、提供コンテンツがダウンロード音声にしかないものなどもあるため、この原則は絶対とは言えません。

本プロジェクトはVTuberの配信コンテンツに対するカウンターの意味がありますが、それとは別に本プロジェクトとVTuberの関係性については、VTuberの定義をどれだけ広くするかによります。 例えば、コミックイラストレーションのビジュアルを持ち配信するのであればVTuberである、とするのであれば、本プロジェクトのラジオ番組もまたVTuberである、とみなすことができます。

また、内容によって表情が変わる程度の「立ち絵」の追加によって「VTuberである」と認識され、間口が広がるようであれば、その程度は寄せることはあると考えています。 ただし、モーショングラフィックスの技術を用いるなどしてVTuberの形式に適合させることはないでしょう。 また、VTuberであると認識されることが、VTuberファン層以外に避けられる要因となるようであれば、それは慎重に考えなければなりません。

本プロジェクトと本ブログの関係性

本プロジェクトはchatshowスタイルのコンテンツであるという点で、Radio Harukamyの派生としていますが、コンテンツのコンセプトは異なるものです。

本ブログのコンテンツは別のウェブサイトである”Harukamy’s Memoranda”(旧Journal de Aki)の置き換えという点が第一であり、本ブログのコンセプトならびにコンテンツはそちらを引き継いでいます。 本ブログ上に本プロジェクトのページが置かれているのは、あくまで「間借りしている」ということに過ぎません。

クリエイターの方向け

ビジュアルアートワーク

本プロジェクトにおいてはメインビジュアルとしてアートワークを必要とし、またある程度の頻度でアートワークの更新が必要となる可能性が考えられます。

そのため、アートワークを提供を考えてくださる方がいらっしゃれば、ご連絡いただけますと幸いです。 その際、過去の作品のポートフォリオ、並びにメインビジュアル1枚のおおまかな見積もりをご添付ください。

第一のメインビジュアルは次のような条件を持っております

アートワークの条件詳細は別に存在しますので、詳しくはそちらをご参照ください。

楽曲

ラジオ番組として不可欠な、BGM、並びに紹介楽曲を提供くださる著作権者の方も募集しております。

ただし、楽曲に関しては予算を割く余裕がなく、ハルカサウンドで用意する余地もあることから、イラストレーション・アートワークと違い十分な額をお支払いすることができない可能性があることをご了承ください。

また、楽曲紹介については、番組で楽曲を流した上である程度の時間枠をとって紹介させていただきますが、こちらに対して金銭的報酬をお支払いすることは致しかねますことご了承ください。

言い換えると、楽曲紹介は、アマチュアミュージシャンの方が作品発表機会を得られるように設けられているものとお考えください。 一方、BGMは番組の基本的な構成要素の一部となるため、性質が異なります。

パーソナリティ

本番組においてパーソナリティを務めたい方はご連絡ください。

募集条件として、「何らかの俳優・声優・ナレーターのしての活動歴があること」が必要です。 活動の種別は問わず、養成所や劇団等の所属も含みます。

ただし、以下2点にご注意ください。

スポンサーシップ並びに後援

本プロジェクトはそれほど多額の予算を必要とするものではありませんが、個人が片手間にやるものとしてはかなりコストのかかるプロジェクトです。 社会的意義を鑑みて、本プロジェクトの遂行には意欲を持っておりますが、実際の問題としてその負担の大きさから困難を伴います。

そのため、本プロジェクト実現のため、スポンサーを募集致しております。

リターンとして以下のようなものを考えております

また、音響機材など本プロジェクトにおいて必要となる物品提供につきましては、番組内でレビューと紹介をさせていただきます。

その他、ご希望等ございましたらお気軽にお問い合わせください。